ザ・グレン・グールド・コレクション [DVD]ザ・グレン・グールド・コレクション [DVD]
(2008/12/24)
グールド(グレン)

商品詳細を見る


 おそらくは人類史上最高のピアニストで、生き様、音楽美学、容姿、演奏スタイルなどで世界中を魅了し去ったグレン・グールドの映像集です。昔LDで出ていて、私もさる場所で見てそのグールドの演奏する姿、プライヴェートな演奏風景などに度肝を抜かれて、何とか手に入らないものかと探し回りましたがすでにそのとき廃盤になって久しく、DVDになって再発売するのを待ってましたが、一向にその気配がなく、諦めかけたころにこの発売です。もっとも、今となってはyoutubeに多数の演奏風景がupされているのでそれほど買うこともないかもしれません。
 私個人はグールドは通常のピアノ曲の演奏でなく、プライヴェートで多く弾いていたという数々の管弦楽曲やオペラの(彼自身のスコア読みや耳コピからものした)ピアノによる演奏に真髄があると思いますが(彼自身はR.シュトラウスの全オペラを暗譜、ブルックナーやマーラーの交響曲の彼自身による編曲をピアノで好きこのんで弾いていたそうです)、この映像集でも特に驚嘆して目と耳が釘付けになったのがそういった管弦楽曲やオペラのピアノによる演奏で、特にR.シュトラウスのエレクトラのオペラの一部の弾き歌い(声楽の人間が聴いても感嘆するいい声をしています)、シューベルトの交響曲第5番の一部の(ピアノによる)演奏、ラヴェルのラ・ヴァルスのピアノ演奏などが凄絶で、音楽に没入しきった、我を忘れた感のある演奏の光景は、見るものにも鳥肌立たせる、鬼気迫る印象を呼び起こすものとなっています。